人の心に灯をともす 5780 最高の二番手
【最高の二番手】5780
堺正章氏の心に響く言葉より…
人によって、持ち味や魅力は異なる。
頑張り方も違えば、目指す場所も、過程も、速度も違う。
そのうえ、芸能界は、頑張れば誰でもなんとかなるという世界じゃない。
才能があるからといって、成功するとは限らない。
芸能界で長く活躍している人を見ていると、意志が強い人が多いとつくづく思う。
それも、尋常じゃない意志の強さだ。
何があろうと脇目も振らず、同じことを継続したり、努力し続けたりする力のある人ばかりだ。
それでも思うようにならない厳しい世界。
だからこそ、面白くてやめられないのだ。
そんな厳しくて怖い世界に身を置くにあたって、もっとも必要なものはなにか。
それは、決してブレない美意識を持つことだと思う。
自分だけの美的信念を持ち、強い思いでそれを貫き通せば、その人はもっと強くなれる。
僕にとってのそれは、「抑制の効いた生き方をする」ということだ。
居心地のいい、しっくりくる湯加減を探したら、僕の場合はそれだった。
そして、一番手ではなく、「最高の二番手」を目指すこと。
たしかに、トップを目指す人がひたすら上へ上り詰めて行くときの快感には、特別な魅力があるだろう。
でもそこには、後続の人から追われるつらさもセットになっている。
逆に一位に固執しなければ、戦うべき相手は他人ではなく、自分自身になる。
そうすれば、下を見る余裕も、上を目指す探究心も併せ持ちながら、自分のペースでその場所ならではの味わいをじっくりと堪能することができる。
また、二番でもいいのだと思えれば、ガツガツとした焦燥感から解放されて、結果を残したライバルを心から認め、身構えることなく彼らと共存できるという楽しみもある。
さらに、自分はまだまだ通過点にいるのだという認識が原動力となり、努力し続けることもできるし、自分はいつまでも現役だと体感することもできる。
これこそが、成長し続けるコツだ。まだまだ一番手ではないという気持ちが可能性を広げ、人としての成長や深化をもたらすエネルギーを生み出し続けるのだ。
模索し続ける人生は幸せである。
それに、他人と競って一位を目指し続けるより、二番手でいいと思えれば、プレッシャーやストレスも少なくて済む。
何より、その奥ゆかしさが粋で素敵じゃないか。
抑制の効いた生き方、それがきっと僕のキャラクターなのだ。
いい悪いではなく、それが自分に合っているリズムなのだと思う。
それは、ある意味、父の生き方にも通じる、東京スタイルの芸風なのかもしれない。
芸能の仕事では、結局、どんな生き方をよしとするのかが、演技や話術に如実に表れる。
しかし、きっとそれは芸能界だけじゃなく、どんな業界にも当てはまることなのだ。
目指すものが顔つきに表れる。
誰もがトップランナーである必要はない。
真摯に成長したいという一生懸命さがあれば、「最高の二番手」を目指す生き方も悪くない。
《誰もがトップランナーである必要はない》
『最高の二番手』飛鳥新社
https://q.bmd.jp/91/119/2473/__no__
堺正章氏は「芸能界」について本書の中でこう語る。
『今や、芸能人は日本全国に7万人もいるそうだ。
みんなに名が知られているわけではなくても、大小あまたある芸能事務所に所属したり、水面下で自主的な芸能活動をしたりしている人がたくさんいるという。
実際に多くの人の目に触れる形で活動できる人のための芸能界の椅子というものは、いったいいくつあるのだろうか。
その答えは、なんとたったの500席。
その貴重な席に座れる芸能人は、全体の1%にも満たない。
どんなに疲弊しても、むやみに席を立ってはいけない。
誰かが立ったら、音もなく、あっという間に代わりの誰かがその場所に座る。
そして、自分が戻る席は二度と手に入らないのだ。』
行徳哲男師の著書、「随所に主となる/致知出版」の中にこんな言葉があった。
『中国に「三宝」の教えというものがあるそうです。
三つの宝。
一つは、いつくしみ、慈だと。
一つは、倹、つまり、自分の私心をなくすこと。
三つ目がね、人を前に出すことだという。
これがね、三つの宝の一番、素晴らしい宝だそうです。
自分が前に出ようとしない、人を前に出すこと。
それは、肩の力がまったくない。
魅力的な方ってのは、何といっても、肩の力が抜けている人、身構えのない人。』
生き馬の目を抜くような芸能界にあって、「最高の二番手」を貫き通して生き残ることは至難の業(わざ)だ。
しかし、これはある面で、ビジネスの世界でもいえること。
「人を前に出す」という生き方と同じだからだ。
「オレがオレが」という我を出すのではなく、「人を立てる」こと。
人を前に出し、自分は後ろにひっそりと控えている。
執着やこだわりがなく、力がストンと抜けて、我を捨てることができる人だ。
「最高の二番手」という言葉を胸に刻みたい。
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堺正章氏の心に響く言葉より…
人によって、持ち味や魅力は異なる。
頑張り方も違えば、目指す場所も、過程も、速度も違う。
そのうえ、芸能界は、頑張れば誰でもなんとかなるという世界じゃない。
才能があるからといって、成功するとは限らない。
芸能界で長く活躍している人を見ていると、意志が強い人が多いとつくづく思う。
それも、尋常じゃない意志の強さだ。
何があろうと脇目も振らず、同じことを継続したり、努力し続けたりする力のある人ばかりだ。
それでも思うようにならない厳しい世界。
だからこそ、面白くてやめられないのだ。
そんな厳しくて怖い世界に身を置くにあたって、もっとも必要なものはなにか。
それは、決してブレない美意識を持つことだと思う。
自分だけの美的信念を持ち、強い思いでそれを貫き通せば、その人はもっと強くなれる。
僕にとってのそれは、「抑制の効いた生き方をする」ということだ。
居心地のいい、しっくりくる湯加減を探したら、僕の場合はそれだった。
そして、一番手ではなく、「最高の二番手」を目指すこと。
たしかに、トップを目指す人がひたすら上へ上り詰めて行くときの快感には、特別な魅力があるだろう。
でもそこには、後続の人から追われるつらさもセットになっている。
逆に一位に固執しなければ、戦うべき相手は他人ではなく、自分自身になる。
そうすれば、下を見る余裕も、上を目指す探究心も併せ持ちながら、自分のペースでその場所ならではの味わいをじっくりと堪能することができる。
また、二番でもいいのだと思えれば、ガツガツとした焦燥感から解放されて、結果を残したライバルを心から認め、身構えることなく彼らと共存できるという楽しみもある。
さらに、自分はまだまだ通過点にいるのだという認識が原動力となり、努力し続けることもできるし、自分はいつまでも現役だと体感することもできる。
これこそが、成長し続けるコツだ。まだまだ一番手ではないという気持ちが可能性を広げ、人としての成長や深化をもたらすエネルギーを生み出し続けるのだ。
模索し続ける人生は幸せである。
それに、他人と競って一位を目指し続けるより、二番手でいいと思えれば、プレッシャーやストレスも少なくて済む。
何より、その奥ゆかしさが粋で素敵じゃないか。
抑制の効いた生き方、それがきっと僕のキャラクターなのだ。
いい悪いではなく、それが自分に合っているリズムなのだと思う。
それは、ある意味、父の生き方にも通じる、東京スタイルの芸風なのかもしれない。
芸能の仕事では、結局、どんな生き方をよしとするのかが、演技や話術に如実に表れる。
しかし、きっとそれは芸能界だけじゃなく、どんな業界にも当てはまることなのだ。
目指すものが顔つきに表れる。
誰もがトップランナーである必要はない。
真摯に成長したいという一生懸命さがあれば、「最高の二番手」を目指す生き方も悪くない。
《誰もがトップランナーである必要はない》
『最高の二番手』飛鳥新社
https://q.bmd.jp/91/119/2473/__no__
堺正章氏は「芸能界」について本書の中でこう語る。
『今や、芸能人は日本全国に7万人もいるそうだ。
みんなに名が知られているわけではなくても、大小あまたある芸能事務所に所属したり、水面下で自主的な芸能活動をしたりしている人がたくさんいるという。
実際に多くの人の目に触れる形で活動できる人のための芸能界の椅子というものは、いったいいくつあるのだろうか。
その答えは、なんとたったの500席。
その貴重な席に座れる芸能人は、全体の1%にも満たない。
どんなに疲弊しても、むやみに席を立ってはいけない。
誰かが立ったら、音もなく、あっという間に代わりの誰かがその場所に座る。
そして、自分が戻る席は二度と手に入らないのだ。』
行徳哲男師の著書、「随所に主となる/致知出版」の中にこんな言葉があった。
『中国に「三宝」の教えというものがあるそうです。
三つの宝。
一つは、いつくしみ、慈だと。
一つは、倹、つまり、自分の私心をなくすこと。
三つ目がね、人を前に出すことだという。
これがね、三つの宝の一番、素晴らしい宝だそうです。
自分が前に出ようとしない、人を前に出すこと。
それは、肩の力がまったくない。
魅力的な方ってのは、何といっても、肩の力が抜けている人、身構えのない人。』
生き馬の目を抜くような芸能界にあって、「最高の二番手」を貫き通して生き残ることは至難の業(わざ)だ。
しかし、これはある面で、ビジネスの世界でもいえること。
「人を前に出す」という生き方と同じだからだ。
「オレがオレが」という我を出すのではなく、「人を立てる」こと。
人を前に出し、自分は後ろにひっそりと控えている。
執着やこだわりがなく、力がストンと抜けて、我を捨てることができる人だ。
「最高の二番手」という言葉を胸に刻みたい。
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