人の心に灯をともす 5809 決断し、行動を起こすこと

【決断し、行動を起こすこと】5809



植西聰(あきら)氏の心に響く言葉より…


《決断し行動する前に、完全な見通しをつけようとする者は、決断し行動することはできない。》(アミエル・19世紀/スイス)


大きなことを成し遂げ、願望を達成するために、決断し行動しなければならないときがやって来たとします。

その場合は、これからどういうことが起こるか見通しをつけ、「どうすればうまくいくか。どんなリスクを避けなければならないか」といったことを考えるでしょう。

そんなときに、完全主義的な性格が強い人は、往々にして「完全な見通しをつけてから、決断し行動を起こそう」と考えてしまいがちです。


しかし、そのような完全主義的な考え方では、いつまでも決断できず、何の行動も起こせないまま終わってしまうこともあります。

というのも、結局人間には、将来について完全な見通しをつけることなど不可能だからです。

神様でもない限り、これから何が起こるかについて完全な見通しをつけることなどできません。


ある程度見通しがついた段階で決断し、大胆に行動に出てしまうほうがうまくいく確率が高いのです。

そのほうが、パワフルな突破力が生まれるからです。

力強く前へ向かって行動を起こす人のほうが、大きな成功を引き寄せられるのです。


『人生を動かす哲学者の言葉』永岡書店
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羽柴秀吉(豊臣秀吉)は、織田信長からの命を受け、備中高松城(現、岡山県岡山市)を囲み、水攻めをしていた。

そんなとき、織田信長が京都の本能寺で討たれた、という驚天動地の報が入った。

今や、敵陣の中に深く入り込み、高松城を攻めている最中。

この報が毛利方に知られれば、講和どころか、逆に攻められてしまうという危機的な状況だった。


策を弄(ろう)し、なんとか奇跡的に講和を結び、秀吉は、そのまま京都に向かうことができた。

そのアドバイスをしたのが、軍師の黒田官兵衛だ。

官兵衛は秀吉に向かって言った。


「草履片々(ぞうりかたがた)、木履片々(ぼくりかたがた)」


人は慌てていると、片方の足に草履、もう片方の足に木履(下駄)を履くことがある。

そうであっても、走りださなければならない時がある、というのだ。

以上、(武士の一言/朝日新聞出版)より抜粋引用



これを伝説の「中国大返し」という。

全行程200kmをたったの5日で移動するという、当時としては考えられない速さで行軍したのだ。

そして、このことにより、明智光秀を討ち、結果として天下人へと上りつめた。


「決断し、行動を起こすこと」

じっくりと考えたり、準備が整うまで待っていたら、チャンスは一瞬にしてなくなってしまう。

人生、ここ一番の好機には、後先を考えずに走りだす人でありたい。






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