人の心に灯をともす 5919 ゆるストイックとは
【ゆるストイックとは】5919
佐藤航陽(かつあき)氏の心に響く言葉より…
バーで知り合ったボクシング元世界チャンピオンに、「井上尚弥(なおや)選手についてどう思うか?」と聞いてみたことがありました。
井上尚弥選手は、世界で4階級制覇を達成し、バンタム級とスーパーバンタム級で4団体の王座を統一した日本を代表するボクサーです。
彼は無敗の戦績(28戦28勝、25KO)を誇り、ボクシング専門誌『ザ・リング』のパウンド・フォー・パウンドランキングでも日本人初の1位に輝きました。
圧倒的な実力と成長を続ける姿勢で「モンスター」と呼ばれる正真正銘のボクシング界の怪物です。
私も趣味でキックボクシングをしていたので、試合を見てその異常な強さの秘密を知りたいと思っていました。
その元チャンピオンは、次のような表現で井上選手を評しました。
彼は昔から素晴らしい選手だったけど10代の頃はまだ怪物というほどではなかった。
すごかったのは、その「成長率」だ。
普通のボクサーはチャンピオンになれば、練習量も減り、生活も緩んで、王座を守ることが最優先になる。
多くのボクサーはチャンピオンになることを目標として、そこで満足して成長が止まってしまう。
だが、井上選手は違った。
彼は世界チャンピオンになっても10代の頃と同じスピードで成長を続けている。
チャンピオンになることすら「通過点」として考えている人の動きだ。
そのような話でした。
「成長率」と「通過点」。
この言葉を聞いたとき、私はふと、井上尚弥選手に見られるものが、いま活躍している他の人物にも共通することに気づきました。
大谷翔平選手、藤井聡太竜王・名人・・・。
彼らに共通するのは「ストイックさ」と「柔軟さ」が混ざった、独特の姿勢なのです。
かつてのスターたちは、人間的な欲求に突き動かされていました。
「モテたい」「稼ぎたい」「認められたい」そんな欲望を堂々と語るビッグマウスの人たちが想像できるでしょう。
しかし、大きな成果を上げた後、バランスを崩し、スキャンダルや問題に巻き込まれることも少なくありませんでした。
一方で、先ほど挙げた現代の新しい世代のスターたちは違います。
「修行僧」のように黙々と自己を磨き続けているのです。
評価されることや、他者との勝ち負けに重きを置かず、ひたすら自分自身に向き合い続けている。
そんなスタイルを持っています。
そうした姿勢の中には、自分に厳しくストイックでありながら、他人に自分の価値観を押し付けない柔軟さが見て取れます。
彼らは自分の目標を追い求めつつも、他者を否定することなく、その違いを尊重しています。
この柔軟性を持ったストイックさこそが、 「ゆるストイック」という生き方です。
その生き方は、スポーツや将棋の世界に限りません。
ビジネスやエンターテインメントなど、日常のあらゆるシーンにも応用できるのではないでしょうか。
『ゆるストイック』ダイヤモンド社
https://q.bmd.jp/91/119/5003/__no__
佐藤航陽(かつあき)氏は現在39歳。
20代で東証マザーズに上場。
その後、宇宙開発を目的の会社を創業。
コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家となる。
佐藤氏は本書の中でこう述べている。
『「がんばらなくてもいいんだよ」と寄り添う言葉はとても魅力的です。
ただ、それを発信している人たちは逃げ帰る家があり、頼れる親がいて、恵まれた環境で育った人たちである場合がほとんどです。
彼らは甘い言葉の責任は一切取ってくれません。
そして、それを発信している人たちは本を書いて、メディアに出て、誰よりも「がんばっている」という矛盾があります。
「持つ者」は与えられたものを頼りにするのが正解ですが、「持たざる者」は世の中の仕組みを誰よりも理解した上で「運」を味方につける必要があります。
「努力はコスパが悪い」と考える人もいるかもしれませんが、正確には、「ルールを知らずにやみくもに努力することはコスパが悪い」というのが正しいのではないかと思います。』
コロナ禍が終わってから、「がんばらなくてもいいんだよ」という人たちが増えた。
「そんなにあくせく働いて、頑張っても仕方ないじゃないか」と。
しかし、いつの時代も、コツコツと継続して頑張っている人たちが、世に認められ、人から必要とされる人になっている。
このコロナ禍の3年間、自分を磨いてきたか、そうでないかの差が今、顕著(けんちょ)に出ている。
しかも、ストイックに頑張っている人たちは、隠れて努力をしている。
努力をひけらかさない。
そして、ゆるく生きている。
ゆるさとは、他人との比較をしないところから生まれる。
他人を非難もしないし、自分の価値感を押し付けることはない。
飄々(ひょうひょう)として、余裕がある。
「ゆるストイック」に生きるという価値観が今こそ必要だ。
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佐藤航陽(かつあき)氏の心に響く言葉より…
バーで知り合ったボクシング元世界チャンピオンに、「井上尚弥(なおや)選手についてどう思うか?」と聞いてみたことがありました。
井上尚弥選手は、世界で4階級制覇を達成し、バンタム級とスーパーバンタム級で4団体の王座を統一した日本を代表するボクサーです。
彼は無敗の戦績(28戦28勝、25KO)を誇り、ボクシング専門誌『ザ・リング』のパウンド・フォー・パウンドランキングでも日本人初の1位に輝きました。
圧倒的な実力と成長を続ける姿勢で「モンスター」と呼ばれる正真正銘のボクシング界の怪物です。
私も趣味でキックボクシングをしていたので、試合を見てその異常な強さの秘密を知りたいと思っていました。
その元チャンピオンは、次のような表現で井上選手を評しました。
彼は昔から素晴らしい選手だったけど10代の頃はまだ怪物というほどではなかった。
すごかったのは、その「成長率」だ。
普通のボクサーはチャンピオンになれば、練習量も減り、生活も緩んで、王座を守ることが最優先になる。
多くのボクサーはチャンピオンになることを目標として、そこで満足して成長が止まってしまう。
だが、井上選手は違った。
彼は世界チャンピオンになっても10代の頃と同じスピードで成長を続けている。
チャンピオンになることすら「通過点」として考えている人の動きだ。
そのような話でした。
「成長率」と「通過点」。
この言葉を聞いたとき、私はふと、井上尚弥選手に見られるものが、いま活躍している他の人物にも共通することに気づきました。
大谷翔平選手、藤井聡太竜王・名人・・・。
彼らに共通するのは「ストイックさ」と「柔軟さ」が混ざった、独特の姿勢なのです。
かつてのスターたちは、人間的な欲求に突き動かされていました。
「モテたい」「稼ぎたい」「認められたい」そんな欲望を堂々と語るビッグマウスの人たちが想像できるでしょう。
しかし、大きな成果を上げた後、バランスを崩し、スキャンダルや問題に巻き込まれることも少なくありませんでした。
一方で、先ほど挙げた現代の新しい世代のスターたちは違います。
「修行僧」のように黙々と自己を磨き続けているのです。
評価されることや、他者との勝ち負けに重きを置かず、ひたすら自分自身に向き合い続けている。
そんなスタイルを持っています。
そうした姿勢の中には、自分に厳しくストイックでありながら、他人に自分の価値観を押し付けない柔軟さが見て取れます。
彼らは自分の目標を追い求めつつも、他者を否定することなく、その違いを尊重しています。
この柔軟性を持ったストイックさこそが、 「ゆるストイック」という生き方です。
その生き方は、スポーツや将棋の世界に限りません。
ビジネスやエンターテインメントなど、日常のあらゆるシーンにも応用できるのではないでしょうか。
『ゆるストイック』ダイヤモンド社
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佐藤航陽(かつあき)氏は現在39歳。
20代で東証マザーズに上場。
その後、宇宙開発を目的の会社を創業。
コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家となる。
佐藤氏は本書の中でこう述べている。
『「がんばらなくてもいいんだよ」と寄り添う言葉はとても魅力的です。
ただ、それを発信している人たちは逃げ帰る家があり、頼れる親がいて、恵まれた環境で育った人たちである場合がほとんどです。
彼らは甘い言葉の責任は一切取ってくれません。
そして、それを発信している人たちは本を書いて、メディアに出て、誰よりも「がんばっている」という矛盾があります。
「持つ者」は与えられたものを頼りにするのが正解ですが、「持たざる者」は世の中の仕組みを誰よりも理解した上で「運」を味方につける必要があります。
「努力はコスパが悪い」と考える人もいるかもしれませんが、正確には、「ルールを知らずにやみくもに努力することはコスパが悪い」というのが正しいのではないかと思います。』
コロナ禍が終わってから、「がんばらなくてもいいんだよ」という人たちが増えた。
「そんなにあくせく働いて、頑張っても仕方ないじゃないか」と。
しかし、いつの時代も、コツコツと継続して頑張っている人たちが、世に認められ、人から必要とされる人になっている。
このコロナ禍の3年間、自分を磨いてきたか、そうでないかの差が今、顕著(けんちょ)に出ている。
しかも、ストイックに頑張っている人たちは、隠れて努力をしている。
努力をひけらかさない。
そして、ゆるく生きている。
ゆるさとは、他人との比較をしないところから生まれる。
他人を非難もしないし、自分の価値感を押し付けることはない。
飄々(ひょうひょう)として、余裕がある。
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