人の心に灯をともす 5959 大人は笑うと「ひらめく」

【大人は笑うと「ひらめく」】5959



明治大学教授、堀田秀吾氏の心に響く言葉より…


笑いは「喜劇」や「コメディー」という形で大昔からある表現の手段です。

ここでもう一つ、笑うことがもたらす効果について研究を紹介しましょう。


イタリアのイモデナ・レッジョ・エミリア大学のタラミらは、人が笑っているときの脳の活動を記録しました。

fMRI(磁気共鳴機能画像法)という機械を使って脳のさまざまな部位の活動、血流などを見ていったのです。

人は笑うと、感情をつかさどる「大脳辺縁系」、記憶をつかさどる「海馬」といった部位が活発になるほか、身体を動かすときに働く「運動系」も反応することが わかりました。


この研究で何より興味深いのは、年齢によって脳の活性化される場所が変わる ということです。

若い人では脳の中で「報酬系」と呼ばれる部位が活発になりました。

報酬系とは、喜びや快感に関連する部分です。

つまり、「笑うこと」=「喜びになる」ということですね。


一方、年輩の人になってくると話が違ってきます。

年輩の人の場合には笑っているときに「デフォルトモードネットワーク」、つまり記憶や価値判断など、ひらめきにつながる部位がより活性化することがわかったのです。

これはつまり、笑うことで判断が早くなったりいいアイデアが生まれやすくなったりするというわけです。


笑うことは、娯楽や気分転換といったことだけではなく、実用的な部分でも重要な役割を果たしているということになります。

特に大人の人ほど笑うことが実用性に直結しますから、定期的に何も考えずにひと笑いできる時間をつくってみてはいかがでしょうか。


《くだらないこと、一見意味のないことが人生では 重要な役割を持っていることもある》


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年を重ね、年配になればなるほど、笑うことや楽しむこと、感動すること、といった感性が鈍くなる。

それは、大人になるにつれ、理性や理屈ばかりを磨いてきたからだ。

理性や理屈が強くなれば、笑いや感動がなくなる。

そして、行動も鈍くなる。


子どもは感性のかたまりだ。

笑ったり、泣いたり、怒ったり、哀しんだりという喜怒哀楽が自然に出てくる。

そして、「今泣いたカラスがもう笑う」というように、感情の切り替えが早い。

大人になると、子どものように気持ちを素早く切り替えられず、いつまでも感情を引きずってしまう。

感性が固くなっているからだ。


感性や、感じる心のまわりに鎧(よろい)のような壁が、年とともにまわりにびっしりできる。

だからこそ、子どもの心を取り戻せば、「ひらめくこと」「ワクワクすること」「ドキドキすること」「感動すること」等々がよみがえってくる。

その最も有効な手段が「笑うこと」。


『大人は笑うと「ひらめく」』という言葉を胸に刻みたい。




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