人の心に灯をともす 5340 ゆったりと生きる

【ゆったりと生きる】5340



植西聰(あきら)氏の心に響く言葉より…


大慌ての毎日では、人生はあっという間に過ぎ去ってしまいます。

ときどきは生きるペースをリセットする機会が必要です。


中国の思想書である『菜根譚(さいこんたん)』には次のような言葉があります。

「時間の流れは、本来は、とてもゆったりとしている。しかし、大慌てをして先を急ぐ人たちが、時間の流れを速めてしまうのだ(意訳)」


この『菜根譚』という書物が書かれたのは、今から400~500年ほど前のことです。

「ああ、忙しい。やることが山積みだ」

「時間がない。急がなければ」

こうした思いに背中を押され、お尻を叩かれて、バタバタとあわただしい時間を過ごしている人が、すでにその当時にもたくさんいたのです。


現代社会では、当時とは比べようもない多くの人が、このような思いをしていることでしょう。

しかし「大慌てをして先を急ぐ生活」を毎日のように送っていると、だんだんと心がすり切れていきます。

ストレスから、心がボロボロになっていくのです。


ときには「ゆったりとしている、本来の時間の流れ」を実感できるような機会 を持つことは、心をすり切れさせない秘訣なのです。

自然が豊かな地方などへ旅行をして、のんびりとくつろいでいると「時間の流れが、ゆったりしているなあ」と実感できるものです。

ゆったりとした時間の流れを感じ、速めてしまっていた自分の生きるペースをリセットするのです。

時間に追われる日常を過ごしている人ほど、こうした機会を持つことを大切にしなければいけません。


《速すぎる時間の流れをリセットしてみる》


『心の乱れを整える9つの習慣』永岡書店
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順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏は「健康法」についてこう語っている。


『もし誰かに「究極の健康法を教えてください」と言われたら、「ゆっくり生きること」と私は即座に答えます。


「ゆっくり生きる」という言葉には「健康のすべて」が集約されていると考えられるからです。

私たちの体の調子を支配しているのは自律神経。

心臓や胃腸を動かしたり、血液をつくり、血管の収縮を管理するなど「自分では意識して動かせない部分」のすべてを担っているのが自律神経です。

この自律神経が乱れると、体の調子が悪くなり、果ては病気になってしまう。

残念ながら、多くの人が送っている「忙しく、落ち着かない日常」は、自律神経がもっとも乱れやすいライフスタイル。

心臓や胃腸の働きが悪くなり、血液の質が下がり、血流も悪くなります。

その結果、心臓や脳の疾患、血管系の病気、胃腸のトラブルなどを起こしやすくなってしまうのです。』(ゆっくり生きれば遠くまでいける/大和書房)より



「ゆっくり歩く」「ゆっくり話す」「ゆっくりとした動作」「ゆっくり食べる」…

すべての日常のテンポを「ゆっくり」行うようにしてみる。


そして、呼吸もゆっくりとする。

長生きは、「長息(ながいき)」だと言われる。

長く深く鼻から息を吸い、長く深く口から息を吐く。

ヨガや禅で行われる腹式呼吸の呼吸法だ。

呼吸が速くなれば、呼吸も浅くなる。

呼吸が浅くなれば、血流が悪くなる。


本当は、人生は「ゆったり」と流れている。

勝手にあくせくと生きているのは我々だ。


ゆったりと生きることができる人でありたい。






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