人の心に灯をともす 5896 ほんとうの休養

【ほんとうの休養】5896



精神科医、斎藤茂太氏の心に響く言葉より…


《休養には二種類ある。何もしない休養と、適度な刺激を与える休養だ。疲れた心を休ませるのは後者である。》


心が疲れたら休養をとりなさいとは、よく言われるところだ。

とはいえ、何か悩みごとがあるときには、 一日中のんびりしているにもかかわらず、ちっともモヤモヤが晴れない。

それどころか、その悩みが気になって気になって余計気が滅入ってしまうという経験はないだろうか。


実は、休養には二種類ある。

一つは何もしないこと。

すなわち、睡眠をとったり安静状態をとることだ。

先ほどの、一日中ゴロゴロしているというのは、こちらのタイプである。


そしてもう一つは、適度な刺激を与える休養だ。

運動や趣味の時間をつくってそれに没頭したり、遊んだりすることである。


さて、現代人のライフスタイルでは、コンピュータの導入などによるテクノストレスなど、圧倒的に神経を使うことによる蓄積性の疲労が増えている。

この手の疲労は、ただじっと休んでいるだけでは解消できるものではない。

何か刺激を与えることで疲れをとることが必要なのである。


もちろん、仕事以外の何かでなければならない。

ただ家でじっとしていれば心にたまったストレスが解消するというわけではないのである。

そうすると、この休養をとるという一見簡単そうなことが、意外と難しいということがわかる。


例えば、月曜から金曜まで一生懸命働いて、週末は外出もせずゆっくり寝ることで休養をたっぷりとったつもりの人がいる。

しかし、これでは心身ともに重い疲労感が残り、会社に行くのがイヤになる。

ブルーマンデーである。

これが高じると「出社拒否」になってしまう。


つまり、こんな休養のとり方では精神的疲労をとることはできないのである。

寝るだけではダメで、ちょっとした運動をしたり、仕事とは別なことで頭を使うことが必 要なのだ。

これは、他の原因による精神的疲労でも同様である。


要は「ほんとうの休養」をとることである。

休養をとっているつもりで、ほんとうの休養をとれていない人がたくさんいるのである。

物理的に休んでいるだけで、心の中では悩みを抱えたり、会社のことばかりを考えている人が非常に多い。

それではほんとうに心が休まらないのは言うまでもない。


そこで、ほんとうの休養をとるために必要なことが、二種類ある休養の後者のタイプに当たる「趣味」であるという理屈につながってくるのだ。


『心が晴れる言葉』あさ出版
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本田宗一郎氏のこんな話がある。

『世の中へ生まれたときは、働き虫で生まれたんじゃない。

やっぱり何か楽しみたいんですね。

ほんとうからいえば、俺は楽しみたいから、その楽しむための時間と金がほしいんだよ。

それだから一生懸命働いたんだ。

レクリエーションをばかにするやつはどうかしている。

ほんとうに働く気のある人はレクリエーションをばかにしない。

それが楽しみなんです。

だから、まじめに働く人は、レクリエーションは、大事な、一番重要な、仕事よりも大事なことだと思う』(本田宗一郎 「逆境」を生き抜く力/ KKロングセラーズ)より



「ほんとうの休養」とは、「遊ぶ」ことだ。

本田宗一郎氏はそれを「レクリエーション」という。


現代人は、生真面目(きまじめ)な人が多く、遊びが下手な人が多い。

遊びが下手な人は、人にも好かれないし、人間関係も下手だ。

そして、暗い。


「まじめ」すぎる人を、「くそまじめ」という。

「くそまじめ」な人は、他人にも「まじめ」であることを強要しがちだ。

クスっと笑ったり、ふざけたりすると猛烈に怒ったりする。

「遊び」がないから融通がきかないし、冗談や遊び心も通じない。

人生に、余裕がないということだ。


自分の好きなことをして遊ぶこと・・・

人生には、「ほんとうの休養」が必要だ。





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