人の心に灯をともす 5438 つまらないから面白くする

【つまらないから面白くする】5438



萩本欽一氏の心に響く言葉より…


僕が思うに、仕事ってどんなものでもつまらない。

面白い仕事なんて一つもない、と思っています。

問題は、つまらない仕事をどうするか、です。


たいていの人はここで愚痴をこぼしたり、途中で辞めたりしてしまう。

これではいつまでたっても仕事はつまらないままです。

僕の場合、「つまらない」ことに気づかないふりをして、まずは自分がやらなければならないことだけをこなしていました。

そうすると、だんだん面白くなってくる。

仕事というのはそういうふうにできているのです。



石の上にも三年、という言葉があります。

だからみんな、三年が区切りだと思って、「つまらない」が三年続くと辞めてしまう。

今は三年も経たないうちに辞める人が多いそうですが、これでは何も進歩しません。

もっと自分に合う会社がある、と思って外に「面白い」を求めると、ずっと「つまらない」から抜け出せない。


僕が思うには、「石の上にも五年」。

一度始めたことはじっくり愚直に五年続けてみる。

三年に加えて、プラス二年がポイントなのです。


三年ではようやく仕事を覚えたばかりで、大した成果も出ません。

ここは多少、苦しくてもあと二年頑張ってみてほしい。


ただし、ただそこにいるだけではなく、自分の頭で考えることが必要です。

今 やっていることがどうしたら少しでも面白くなるか。

考えてもわからなければ、面白そうに仕事をしている人を観察したり、話してみるのもいいと思います。

考えたり、工夫したりしながらやれば、必ず面白くなってくる。

どの仕事も同じです。


だからたとえ、自分が希望する仕事に就いていなかったとしても、それは大した問題ではないということです。

やっているうちに楽しくなる瞬間があると思うし、いつか思い続けていれば、そっちのほうへたどり着くこともできると思います。


一方で、僕自身は仕事が面白くなってきたら、その仕事はあっさり辞めることにし ています。

面白いままそれを続けていると運が減っていくので、次の仕事を見つけて、また「つまらない」から始めます。

つまらないことを面白くする。

結局、仕事はその過程が一番面白いのではないかなと思っています。


『ダメなときほど「言葉」を磨こう』集英社新書
https://amzn.to/4a3Qm73






「仕事って面白い」という前提で会社に入るのか、元々「仕事ってつまらない」ものだと思って会社に入るのかでは、仕事に対する姿勢が変ってくる。

「仕事って面白いものだ」と思っている人が会社に入ると、ちょっとした嫌なことがあるとすぐにへこんでしまう。

しかし、「仕事ってつまらない」ものだと思っている人は、嫌なことがあっても、そんなことがあるのは当たり前、と思って乗り越えられる。


これは、「結婚することがゴール」になっている人と、「結婚はスタート」だと思っている人の違いと似ている。

熱烈に恋愛しようやく結婚したような「結婚することがゴール」だと思っている人は、結婚はバラ色のことばかりしか起きないと思っている。

だから、結婚したあと、色々な困難や嫌なこと、面倒なことが起きたとき、こんなはずじゃなかったと思う。

しかし、「結婚はスタート」だと思っている人は、様々な困難や嫌なことが起きても、それが当たり前だと思う。

ゴールではなく、すべてがそこから始まるスタートだと思っているからだ。



お釈迦様は、世の中の一切は、「苦」だと言った。

「苦」とは苦しいということではなく、「思い通りにならないこと」。

つまり、人生とは「思い通りにならないこと」を知ることから始まるということ。



「仕事」も「結婚」も思い通りにならないことだらけ。

しかし、だからこそ、そこを面白くするのが人生だ。

そして、面白おかしく、楽しく生きる。


そこに人生の妙味がある。

「つまらないから面白くする」という言葉を胸に刻みたい。






■メルマガの登録と解除はこちらから
http://hitonokokoro.com/

■「人の心に灯をともす」のfacebookページです♪
http://www.facebook.com/hitonokokoro

■【人の心に灯をともす】のブログはこちら
http://ameblo.jp/hiroo117/

■X(旧ツイッター)はこちらから
https://twitter.com/hiroo117