人の心に灯をともす 5700 「いい人」をやめること
【「いい人」をやめること】5700
精神科医、西脇俊二氏の心に響く言葉より…
「人付き合いが色々あって、つい無理をしてしまって…」
私の患者さんの中には、人間関係に疲れた、といって来院される方も多くいます。
内容は職場の付き合いからママ友、近所の集会から友人関係までさまざまですが、そういう時、私は必ず最初にこう聞きます。
「それ、嘘をつくなどして、行くのをやめられないのですか?」と。
すると、患者さんは必ず驚きます。
「えっ、嘘をつくんですか?」 と。
私は患者さんに自信をもって答えます。
「嘘も方便です。相手に『会いたくない』と本心を伝えるよりも、『用事があって行けない』といえば誰も傷つきません。
人を騙したり、傷つけるわけではないのですから、それであなたが疲れてしまうのを防げれば、何も問題ないでしょう」
人間には、「嫌われたくない」という思いが根底にあります。
だから気の進まない誘いを断れなかったり、苦手な相手でも無理して付き合ったりします。
器用な人は上手に断る術をもっていますが、優しい人やまじめな人ほど、そんな時に「嘘をついて 断る」という選択肢をためらってしまいます。
個人対個人の場合、相手を傷つけない嘘ならば、ついたところで相手は気にも留めません。
辛いだけの場に行って疲れるくらいなら、「今日は別の約束があって飲み会に行けません」「配水管工事の予定があって家から出られません」など、適当な理由で断ってしまえばいいのです。
そしてほとんどの場合、何度かに一度、たまにでも顔を出しておけば、あとは参加を断ったくらいで嫌われることはありません。
誰にでも当てはまることですが、実は他人は、あなたが思っているほどあなたを気にしていないのです。
中には意地悪な人や粘着質な人がいて、村八分にされたり陰口をいわれたらどうしようとあなたを不安にさせるかもしれませんが、果たしてそのような人たちと無理に付き合うことで、あなたにメリットはあるでしょうか?
まずは一度、誘いを断ってみる。
その後も、気が向かない時には同様に断る。
それで何も起きないことがほとんどでしょうが、万一何か不都合が起きたなら、職場なら人事への相談や転職を、近所付き合いなら引越を、3カ年計画で考えてみる。
一生、悩みながらそこで暮らすほうが楽なのか。
一念発起してそこから脱出するほうが楽なのか。
自分で決めれば、いずれの選択でも納得し、以前ほど悩むことはなくなるでしょう。
『「やりすぎ」をやめれば全部うまくいく。』PHP
https://q.bmd.jp/91/119/1255/__no__
「いい人」は、人から嫌われることを恐れ、人に自分の意見を合わせてしまう。
「嫌われる勇気」という本があったが、「嫌われてもいい」と、「まわりの人の顔色をうかがうような生き方」をしないことだ。
それは、傍若無人に自分勝手に生きるということではなく、自律して生きよう、ということ。
自律と自立は違う。「自立」は独り立ちする、独立して生きるというような意味だが、「自律」は自ら規範を決め、自らに従って動くというように、セルフコントロールができるということ。
だから、自分の決めたことによって、嫌われたとしても、仕方ないと諦(あきら)める。
「行蔵(こうぞう)は我に存(そん)す」という勝海舟の言葉がある。
自分の行ったことの責任は自分にある、だから、けなしたりほめたりするのは人の勝手である。
どんなふうに言われてもまったく異存はない、と。
これが、自律した人。
人から言われたことを、すべて引き受けていたら、身体がもたない。
特に、高齢者は「不義理をしろ」という。
ときには、冠婚葬祭や、親戚づきあいも欠席することが必要だ、と。
『「いい人」をやめること』という言葉を胸に刻みたい。
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精神科医、西脇俊二氏の心に響く言葉より…
「人付き合いが色々あって、つい無理をしてしまって…」
私の患者さんの中には、人間関係に疲れた、といって来院される方も多くいます。
内容は職場の付き合いからママ友、近所の集会から友人関係までさまざまですが、そういう時、私は必ず最初にこう聞きます。
「それ、嘘をつくなどして、行くのをやめられないのですか?」と。
すると、患者さんは必ず驚きます。
「えっ、嘘をつくんですか?」 と。
私は患者さんに自信をもって答えます。
「嘘も方便です。相手に『会いたくない』と本心を伝えるよりも、『用事があって行けない』といえば誰も傷つきません。
人を騙したり、傷つけるわけではないのですから、それであなたが疲れてしまうのを防げれば、何も問題ないでしょう」
人間には、「嫌われたくない」という思いが根底にあります。
だから気の進まない誘いを断れなかったり、苦手な相手でも無理して付き合ったりします。
器用な人は上手に断る術をもっていますが、優しい人やまじめな人ほど、そんな時に「嘘をついて 断る」という選択肢をためらってしまいます。
個人対個人の場合、相手を傷つけない嘘ならば、ついたところで相手は気にも留めません。
辛いだけの場に行って疲れるくらいなら、「今日は別の約束があって飲み会に行けません」「配水管工事の予定があって家から出られません」など、適当な理由で断ってしまえばいいのです。
そしてほとんどの場合、何度かに一度、たまにでも顔を出しておけば、あとは参加を断ったくらいで嫌われることはありません。
誰にでも当てはまることですが、実は他人は、あなたが思っているほどあなたを気にしていないのです。
中には意地悪な人や粘着質な人がいて、村八分にされたり陰口をいわれたらどうしようとあなたを不安にさせるかもしれませんが、果たしてそのような人たちと無理に付き合うことで、あなたにメリットはあるでしょうか?
まずは一度、誘いを断ってみる。
その後も、気が向かない時には同様に断る。
それで何も起きないことがほとんどでしょうが、万一何か不都合が起きたなら、職場なら人事への相談や転職を、近所付き合いなら引越を、3カ年計画で考えてみる。
一生、悩みながらそこで暮らすほうが楽なのか。
一念発起してそこから脱出するほうが楽なのか。
自分で決めれば、いずれの選択でも納得し、以前ほど悩むことはなくなるでしょう。
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「いい人」は、人から嫌われることを恐れ、人に自分の意見を合わせてしまう。
「嫌われる勇気」という本があったが、「嫌われてもいい」と、「まわりの人の顔色をうかがうような生き方」をしないことだ。
それは、傍若無人に自分勝手に生きるということではなく、自律して生きよう、ということ。
自律と自立は違う。「自立」は独り立ちする、独立して生きるというような意味だが、「自律」は自ら規範を決め、自らに従って動くというように、セルフコントロールができるということ。
だから、自分の決めたことによって、嫌われたとしても、仕方ないと諦(あきら)める。
「行蔵(こうぞう)は我に存(そん)す」という勝海舟の言葉がある。
自分の行ったことの責任は自分にある、だから、けなしたりほめたりするのは人の勝手である。
どんなふうに言われてもまったく異存はない、と。
これが、自律した人。
人から言われたことを、すべて引き受けていたら、身体がもたない。
特に、高齢者は「不義理をしろ」という。
ときには、冠婚葬祭や、親戚づきあいも欠席することが必要だ、と。
『「いい人」をやめること』という言葉を胸に刻みたい。
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