人の心に灯をともす 5614 自分から先に手を差し出す

【自分から先に手を差し出す】5614



リチャード・カールソン氏の心に響く言葉より…


私たちはみんな怒りを胸にためている。

口論、誤解、両親の育て方、過去のつらい出来事。

私たちはだれかが手を差しのべてくれるのを頑固にじっと待っている・・・友情や家族との関係を修復する手段はそれしかないと思い込んで。


私の知り合いの病気がちの女性は、息子とは三年も口をきいていないと私に言った。

「なぜなんです」と聞くと、息子の嫁と折り合いが悪く、息子のほうから電話をかけてこないかぎり彼と口をきくつもりはないと言う。

先にあなたがかければどうですか、と提案すると「それはできません。謝るのは息子のほうなんだから」と彼女は答える。

一人息子に手を差し出す前に死んでもいいと本気で思っているのだ。


だが、しばらくやさしく励ますと、ついに彼女も先に電話をしてみようという気になった。

電話をしてみると、驚いたことに息子は電話をかけてくれたことに感謝し、詫びを口にしたという。

こちらから先に手を差し出すことでみんなが勝者になるという、いつものケースがここにある。


怒りをためていると「ほんの小さなこと」が「大きなこと」に変わってしまう。

立場やメンツのほうが幸せより大切だと信じるようになってしまう。

そうではない。

もっと穏やかな人になりたいなら、「立場をつらぬく」ことは、幸せになることにくらべれば取るに足りないと理解しなければならない。


幸せになるには水に流すこと、こっちから手を差し出すこと。

ほかの人たちに勝ちをゆずること。

だからといってあなたがまちがっているわけではない。

なにもかもうまくいくのだ。


水に流すことで心の平和が得られるし、ほかの人たちに勝ちをゆずる喜びが味わえる。

手を差し出せば、相手は心を開いて応じてくれるかもしれない。

応じてくれなくてもがっかりすることはない。

自分から手を差し出した満足感で、穏やかな心境になれるのだから。


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小林正観さんは「メンツやプライド」についてこう語る。


『メンツやプライドを一生懸命に守ろうとする人は、実はものすごく弱い人なのです。

自尊心が傷つかないように、身や心を守るのではなく、バカにされてもあざけられても、いっさい傷つかないで「そうなんですよね、ふふ」と言っている人。

これが本当に強い人といえます』



いつまでも、相手から受けた屈辱的な言葉を忘れず、許さない人がいる。

相手が謝ってくるまでは、「絶対に会わない」などと感情的になる。

自分のが(立場も年齢も)上なのに、なぜ私から相手のところにノコノコと出かけなければいけないのだ、と。

メンツやプライドが邪魔をして、膝を屈するような姿勢になるのが嫌なのだ。


年齢や立場が下の人から、上の年齢や立場に謝ることは結構難易度が高い。

だからこそ、上の立場の人から先に謝るのだ。

すると、「すごい腰の低い人だね」「ちっとも偉ぶらないね」ということになる。

これは朝の挨拶でも同じ。

年齢や立場の上の人から先に「おはようございます!」と元気よく言う。


「水に流すこと」「勝ちをゆずること」…

自分から先に手を差し出すことのできる人でありたい。







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