人の心に灯をともす 5634 人生はいつからでも遅くない

【人生はいつからでも遅くない】5634



マーク・レクラウ氏の心に響く言葉より…


自分の内なる声が「もう年をとりすぎている。今からでは遅いので、あきらめたほうがいい。そろそろ現役を引退すべきだ」と言ってきたら、年をとってから快挙を成し遂げた人たちの例を思い出そう。


近代美術の巨匠と呼ばれるポール・セザンヌは若いころ絵がほとんど売れず、最初の個展を開いたのは56歳のときだった。

イギリスの外科医ジェームズ・パーキンソンがパーキンソン病を見つけたのは62歳のときだった。

レイ・クロックは59歳のときにマクドナルド兄弟から小さなハンバーグショップの商権を買収し、75歳まで会長を、84歳まで上級会長を務め、世界的企業に育て上げた。

カーネル・サンダースが事業の不振による負債を返済し、ほぼ無一文の状態からワゴン車による行商を開始して、ケンタッキー・フライドチキンの成功のきっかけをつかんだのは65歳のときだ。

その独創的なレシピは受け入れられるまでに1000回以上も断られている。

イギリスの小説家ダニエル・デフォーが名作『ロビンソン・クルーソー』を書いたのは60歳のときだった。

ロナルド・レーガンがアメリカの大統領に就任したのは70歳になる直前だった。

ネルソン・マンデラがアパルトヘイト反対運動で逮捕され、27年間におよぶ獄中生活を経て黒人初の南アフリカの大統領に選出されたのは75歳のときだった。


高齢で快挙を成し遂げた例はそれ以外にもたくさんある。

ほんの数例を紹介しよう。


ダイアナ・ナイアド 64歳でキューバからフロリダまで泳いで横断。

ランオルフ・ファイアンズ 56歳で心臓病と糖尿病を克服してエベレスト山に登頂。

ジョン・グレン 77歳で再び宇宙に滞在。

ドロシー・ダベンヒル 89歳で北極に到達。

グラディス・バリル 女性として最高齢の92歳でマラソンを完走。

ファウジャ・シン 世界最高齢の100歳でマラソンを完走。


今度、自分の内なる声が「もう年をとりすぎている」と言ってきたら、再びこの項目を読んでほしい。

締めくくりにイギリスの哲学者フランシス・ベーコンの名言を紹介しよう。

「私はけっして高齢者にはならない。なぜなら、私にとって、高齢とはつねに現在の年齢より15歳年上を意味するからだ」



『習慣を変えれば人生が変わる』ディスカヴァー
https://q.bmd.jp/91/119/133/__no__







邑井操(むらいみさお)氏の「遅咲きの人間学/PHP文庫」という本の中にこんな話があった。


『かなり以前のことだが、その頃売れっ子だったテレビタレントが言った。

「おかげさまでひと月売れっ放しで、休むひまもありません。忙しくて忙しくて…」

得意満面の顔付きだった。

「それはおめでとう。よかったですね。しかし忙しくて休む暇もないのは良くない。一つは健康を損ねる危険があること。もう一つは次の飛躍への準備ができないということ」

「人間はひと月のうち、働くのはせいぜい20日か25日でいい。あとの五日なり一週間なりは、運動して身体を鍛えたり、読書して知識を注入したり、人と意見をかわしたり、ぶらりと旅に出て自然の風物に接したりして、何か新しい発想や発見に当てることですね」

「そんな時間はとれそうもないので…」

忙しいと言いつづけているうちに、同種の若いタレントに座を譲り、そのタレントも変わった若手の出現で人気をうばわれてしまい、数年の後には忠告した彼の姿は完全にテレビから姿を消し、もはや人の記憶の外の人となってしまった。


早く開いて早く散る。

早咲き人間の悲劇である。

人気の持続を計るための根を張る時間に気づかぬためだった。


世間一般依然として早咲きを目ざして息を切らしている。

時代が多忙さを人に強いるために、人は心の余裕を失い、ただあくせくと日を送る。


去年と今年と、どれだけの進歩向上の自己充実感があるかどうか。

末広がりの人生を送るためには、自己充実と確立が大切であり、そうなるためには当然時間がかかる。

焦ることはない。

腰を据えて遅咲き人間を目ざし、大器晩成の壮大な夢の描く人にこそ祝福あれ、世はまさにそういう人物を待望しているのである。 』



人生は、「終わりよければすべてよし」、だ。

後半生、特に最晩年をどうすごしたかによって、その人の評価は決まる。

つまり、「早咲き」で、前半生、いくら華々しい活躍をしたとしても、後半に失速してしまっては、残念ながら、愚痴や泣き言の多い寂しい人生となってしまう。

逆に、前半生が、パッとしなくても後半に花が咲く「遅咲き」の人生なら、末広がりの面白くて楽しい人生となる。


焦ることはない。

じっくりと自分の内面を磨き、人間性を高め、精神を修養すること。


「人生はいつからでも遅くない」という言葉を胸に刻みたい。





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