人の心に灯をともす 5621 余白思考

【余白思考】



山崎晴太郎氏の心に響く言葉より…



「アート思考」や「デザイン思考」という言葉を聞いたことがある方は、少なくないと思います。

アート思考とは端的にいうと、芸術家(アーティスト)の思考のこと。

自分自身の経験や興味関心に基づき、非連続なコンセプトを導き出す思考方法です。


そしてデザイン思考とは、デザイナーやクリエイターの思考プロセスを活用した手法で「人間中心思考」とも呼ばれ、他者視点で解決策を考えるものといわれています。

商品やサービスを使うユーザーの視点から考える手法です。

アート思考とデザイン思考では、思考フレーム(当てはめる対象)や実践方法は違いますが、どちらも、マインドセットは共通しています。

それは、ロジカルシンキングという「枠」からの脱却です。


「論理的に実証可能なことを積み重ねていった先に、最適な答えがある」

「前例をもとに分析を行い、業務を進めた先に、より先進的な何かが見つかる」 などの日常的によく使われる論理的思考、いわゆるロジカルシンキングばかりが肯定されている「従来の仕事のあり方」や「価値の生み出し方」に疑問を投げかけるも のです。


「常識にとらわれないで、考えてみよう」 「前例とは違ったことにでも、恐れず踏み出してみよう」 「白と黒の間にある灰色の領域を活用してみよう」 という柔軟な考え方を勧めるものでもあります。

それを本書では、「余白思考」と 名づけて提案をしています。

もちろん、ただ闇雲に感覚的に行うのではない、ノウハ ウとしての提案です。


《論理を積み重ねれば、たしかに「正しい答え」にたどり着く。でも、「心を動かす答え」には届かない。》


『余白思考』日経BP
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山崎晴太郎氏は「余白」についてこう語っている。


『いいアーティスト・デザイナー・経営者は、基本的に、余白のつくり方がうまい。

余白のつくり方のうまい人は、人生を楽しむのもうまい。

古来、日本では侘寂(わびさび)を愛し、枯山水(かれさんすい)に美を感じ、禅僧のような「持たない暮らし」「シンプルな生き方」に敬意を払い、その生き方に学んできました。

その背景にも「余白」の存在があります。

仕事や人生を楽しむコツとしての余白…。

《余白は「今の自分」を映す鏡。自信がないと埋め尽くしたくなり余裕がないと扱いが雑になる。》』



余白とは、「余韻(よいん)」でもある。

男女関係に限らず、今、別れたばかりなのに、また会いたくなるような魅力のある人には余韻がある。


余白とは、「遊び」のことでもある。

人間関係にも、仕事にも、趣味の世界でも、遊びがなかったら、ギスギスしたものとなってしまう。

「忙中閑(ぼうちゅうかん)あり」という忙しい中にもホッとする時間、遊びの時間が必要だ。


余白とは、「余裕」のことでもある。

人の魅力の源泉は「余裕」にあるという。

余裕がなかったら、楽しむことはできない。


余白とは、「弛緩(しかん)」のことでもある。

弛緩とは「ゆるむ」ことだ。

緊張で張りつめた糸はプツンと切れてしまう。

「ゆるむ」ことができる人は、人生をゲームのように、あたかも一場の芝居のように愉(たの)しむことができる。


余白思考を身につけたい。






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