人の心に灯をともす 5588 晩年のほうが、良い作品を作り出せる

【晩年のほうが、良い作品を作り出せる】5588



精神科医、ゆうきゆう氏の心に響く言葉より…


心理学者であるサイモントンらは、172名の作曲家を対象にして、彼らが作った1919曲の音楽について調べました。

そしてその作品が「どれだけの評価を得ているか」と、また同時に、「その作品が生み出されたのは、作曲家が何歳のときか」を調査したのです。

その結果、多くの作曲家が「若いときの作品」に比べて、「晩年の作品」のほうが、名作だと評価をされることが多く、また論評などでも、総合的に高い評価を受けることが多くなったのです。


すなわち、この統計からすると、人間は、 「晩年のほうが、良い作品を作り出せる」 ということになります。

これは作曲家の統計ではありますが、ほかの分野でも同じような例はたくさんあります。


たとえば文学。

かの文豪ゲーテが『ファウスト』を完成させたのは57歳のときです。

さらに80歳の死の直前まで『ファウスト』第二部を書いています。


また同じく文豪ドストエフスキーが書いたもののうち、『罪と罰』『白痴』『悪霊』『未成年』『カラマーゾフの兄弟』が五大作品と言われていますが、このすべてが、45歳以降の晩年に記されています。

特に『カラマーゾフの兄弟』は59歳、死の前年に書かれました。


また日本人では、アニメーション映画監督の宮崎駿氏。

彼は現在69歳ですが、彼が映画「風の谷のナウシカ」を世に送り出したのは、43歳です。(注:宮崎氏は現在83歳)

若い、という年齢ではありません。

しかしそれ以降、現在までさまざまな映画作品を生み出しています。

さらにかのケンタッキー・フライドチキンの創始者である、カーネル・サンダースがあのチキンの作り方を商売にし始めたのは、60歳を過ぎてからです。


年を取るほど、人はエネルギーが低下したりする...。

若いころほど、いろいろなことができなくなる...。

情熱がいつのまにか失われてしまう...。


そんな常識は、誰もが心の底に持っているのではないでしょうか。

しかし、この統計は、「そうではない」ということを示しているのです。

さまざまな経験、学習、積み重ね...。

その一つ一つは、何かを作り出すときに、「若さに勝る」のです。


あなたが、「もう若くない」 「もう体力がない」 「今からいろいろとやってもムダだ・・・」 と思うなら、それはただ単に、行動しない理由を作っているだけです。

くどいですが、今回の統計が示すことはただ一つ。

「人間、晩年のほうが、素晴らしいものを作れる」のです。


この言葉を聞いても「でも・・・」と逃げのセリフを探すか。

もしくは「よしっ! やってみよう!」と思うかは、あなた次第です。



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「人を看(み)るには、ただ後(のち)の半截(はんせつ)を看(み)よ」

という菜根譚の言葉がある。


人の生涯を評価するなら、ただ後半生を見ればわかる。


人生の前半で、どんなにいい学校を卒業し、有名な会社に入ったとしても、後半、特に定年後に、何もやることがなく、行くところもなく、朝からテレビばかり見ているような人生だったらあまりに悲しすぎる。

そうならないために、後半生に大事なのは、どこを見て生きていくのか、だ。


「もう若くない」 「もう体力がない」 「今からいろいろとやってもムダだ・・・」 と思っている人と一緒にいるのか、その逆に、「人生、まだまだ大丈夫」「生涯現役で頑張る」「いくつになってもチャレンジしよう、いろいろやってみよう」と思っている人と一緒にいるのか、だ。

「暗」の面を見て生きていくのか、「明」の面を見て生きていくのかの違い。


ダメだ、ダメだ、と思えば、ダメになる。

いいぞ、いいぞ、と思えば、どんどん良くなる。


「晩年のほうが、良い作品を作り出せる」という言葉を胸に刻みたい。





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