人の心に灯をともす 5606 人は何のために学ぶのか

【人は何のために学ぶのか】5606



藤尾秀昭氏の心に残る言葉より…


《安岡教学の本質は人物学》


安岡先生は「物知りになれ」なんて一言もいっていません。

安岡先生のような、あれだけの本を読んだ人が、「皆さん、物知りになりなさい」 なんていっていない。

それどころか、物知りになると人間は危険だ、といっています。


物知りになって人間が悪くなる人がたくさんいる。

そんな学問はしてはいけない、といっているのです。


では、どういう学問をすればいいのでしょうか?

活学をしなさい、というんですね。

活学をして人物になりなさい、と。


だから、安岡教学の本質は人物学ですね。

人物学というのは人物になるための教えです。

それを安岡先生は説きました。



人は何のために学ぶのか、安岡正篤師は言っている。


『学は己の為(ため)にす

己を為(おさ)むるは安心立命を旨(むね)とす

志は経世済民(けいせいさいみん)に存す

志を遂(と)ぐるは学に依(よ)る

学に依って徳を成し材を達す

成徳達材を立命とす』



《成徳達材》

『徳を高め、大成させる。

これを成徳(せいとく)という。

能力を錬磨し、上達させる。これを達材(たつざい)という。』



人は自分を創るために学ぶのだ。

そして、人生のあらゆる艱難辛苦(かんなんしんく)にあっても動じないように、自分を為(おさ)めていく。

自分を創るのは利己のためではない。

世のため人のために自分を役立てるためである。


自分を役立てるには、自己の徳を大成し、自己の才能・能力を錬磨、向上させていかねばならない。

それが学の本質である。

成徳達材することによって、よりよき運命を創っていくのだ・・・安岡師の言葉は明快である。


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藤尾秀昭氏は人物についてこう語っている。


『「花は香り人は人柄」ということである。

見た目にいくら華やかで艶(つや)やかでも、造花には真に人を引きつける魅力はない。

人もまたいくら実力があっても、傲慢で鼻持ちならない人に人間的魅力はない。

まず自分を創(つく)ること。

自分という人間を立派に仕上げること。

そして、徳の香る人になること。

これこそ人生で一番大事な法則、これを遵守(じゅんしゅ)すれば人生は大丈夫という原則、すなわち人生の大則であろう。』



我々は、自分の能力を磨くことが大事だと、子供の頃から教え込まれてきた。

いい成績を取り、いい学校に行き、いい会社に入ること。

しかし、これは「能力の世界」。


本当に大事なのは、人格を磨き、徳を高め、自分を創ること。

人に喜ばれ、人から必要とされる人間になること。

どんなにいい学校に入ろうが、人格が劣り、徳がなかったら、頭でっかちの鼻持ちならない人間になる。



人間的魅力を身につけ…

徳の香る人になること。


「人は何のために学ぶのか」という言葉を胸に刻みたい。





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