人の心に灯をともす 5607 カーネギーの心がけ

【カーネギーの心がけ】5607



渡部昇一氏の心に響く言葉より…


「カーネギー」

《アメリカの大実業家。少年工から身を起こして世界の鋼鉄王となる。晩年は財産をことごとく公共事業に寄付して、慈善王と呼ばれた。(一八三五~一九一九)》



『職業はなんでもいい、ただ第一人者たるを心掛けよ』



一人の新聞記者がカーネギーを訪ねてきて、こう頼んだ。

「青年のために、何か成功の秘訣というものをお話しください」


するとカーネギーは即座にこう答えた。

「よろしい。成功の第一の秘訣は、貧乏人の子供に生まれることだ」


新聞記者がびっくりして、 「へえ、貧乏人の子供にですか」 と聞き返すと、


「そうだ。私はそう信じている。私は食うや食わずの貧乏人の子供に生まれた。

毎晩、両親が暗い灯火のもとで、生活の苦しみをかこっているのを聞いたとき、私の胸の中に奮発心が湧き起こったのだ。

今に見ろ! お父さんやお母さんをこんなに苦しめている貧乏というやつを見事退治して見せるから、とね。

今日の私があるのは、これがためだ」



「よくわかりました。そして第二は?」

新聞記者がそう聞くと、カーネギーは答えた。

「第二は、どんな仕事でもいいから、絶えずその第一人者となることを心掛けることだ」


「なるほど」と頷(うなず)くと、カーネギーはこういった。



「私は最初、十二歳のときに紡績工場の糸巻き小僧に雇われた。

そのとき私が決心したのは、よし、世界一の糸巻き小僧になってやれ、ということだった。

そして一生懸命に働いた。

その働きが認められたと見えて、こんな子供にいつまでも糸巻き小僧をさせておくのは惜しいというので、今度は郵便配達員に雇われたのだ。

そのときも自分はこう決心した。

世界一の郵便配達員になってやろう、とね。

そして一生懸命に一軒一軒の家と番地と名前を暗記した。

しまいには、町中のどんな小さな小路でも、私の知らない家は一軒もなくなった。

無駄な努力という人もいるかもしれないが、それが認められて、今度は電信技手にあげられた。

以来だんだんと同じやり方で、ついに今日の地位を築いたのだよ」



今、目の前にある仕事を一生懸命に勤めることによって、今より高い地位が与えられる。

成功者はそうやって少しずつ階段を上がっていって、いつの間にか揺るぎないポストに就いているものである。


「いいポストがあったら勤めよう」という考え方では、決して自分の望む仕事はできないし、思い通りの人生は送れない。

カーネギーの言葉は、そのことを教えてくれている。



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《下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。》(小林一三・阪急阪神東宝グループ創業者)



まずは、自分の今やるべきこと、与えられたことに全力を尽くしてみるといい。

そこに必ず多くの発見があるだろう。

下足番でも何でもいい。

そこを極めていくうちに世の中のことも見えるだろう。

豊臣秀吉は、織田信長の下足番から出世したという。

下足番をするなかで信長の力量をわかったし、信長もその下足番ぶりから、秀吉がただの下足番でないことがわかったはずだ。

だからどんなことでもいい、それを極めていけば、自分の先の進み方もわかるし、人も世の中もよく見えてくるものだ。(日本人なら知っておきたい名言100・総合法令出版/木村進)より



置かれた場所で咲けない花は、どこにいっても咲くことはできない。

その場、その時を一所懸命に生きていないからだ。

環境が悪い、上司が悪い、好きでもない仕事、と文句ばかり言っている人は、結局どこにいっても文句をいう。


カーネギーの心がけ…

「目の前にある仕事を一生懸命に勤めること」という言葉を胸に刻みたい。





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