人の心に灯をともす 5716 ゲーティングとは

【ゲーティングとは】5716


内藤誼人(よしひと)氏の心に響く言葉より…


テニス選手は、観客の応援などの雑音を無視するために、ラケットに話しかけて集中力を高めるというテクニックを使う。

このテクニックは、「ゲーティング」と呼ばれている。

「ゲートを閉じる」という意味だ。


他のことに気がとられて、あまり集中できないというときには、何か一点に焦点を当てて、それをしばらく見つめているのがよい。

そうすれば集中力も高まっていく。

窓から見える高層ビルのひとつをじっと凝視するとか、手に持っているペン先をじっと凝視するとか、とにかく対象は何でもいいので、一点を凝視していると、他のことが気にならなくなって、集中力を高めることができるのである。


やる気がないときには、他のいろいろなことが気になってしまうものだが、集中力を高めることができれば、自然にやる気も高まるものである。

よく知られているように、集中力が高くなると、他のことがまったく気にならなくなる。

たとえどんなに周囲に雑音があろうが、そんなものは耳に入ってこなくなるし、自分が見ているもの以外の対象も、視界に入ってこなくなる。

仕事を開始するときには、自分のペン先を1分ほど黙って凝視していれば、スムーズにやる気を高めることができる。

他のことに気を取られることなく、目の前の仕事だけに集中することが可能だ。


私は、ペン先を見つめるのを特におススメしたいが、なぜペン先がおススメなのかというと、ペン先は「とがっている」からである。

形が「丸いもの」や「曲線でできているもの」に比べて、「とがっている」ものを見つめたほうが、集中しやすいのである。

何時間も仕事をしたり、勉強をしていると、だれだって集中力もなくなるし、やる気も出なくなる。

しかし、そんなときに、とがったものをじっと見つめるようにすると、疲れを忘れて、さらに気力を奮い起こすことができる。


なお、ゲーティングのテクニックは、やればやるほど効果的だ。初めてゲーティングを試してみるときには、なかなか集中できなかったとしても、諦めずに、つづけてほしい。

しばらくつづけていると、少しずつゲーティングがうまくなり、慣れてくれば、ある対象を見つめるだけで、一瞬で集中した状態(トランス状態)に入ることができるようになる。

宗教によっては、ロウソクの火を見つめることを求める宗教もある。

ロウソクの火もペン先と同じく、先端がとがっているので、トランス状態に入りやすい対象なのかもしれない。


集中力がなくなってきたと感じたら、窓から外でも眺めて、とがったものを探そう。

それを1、2分ほど見つめていると、集中力も回復する。



《「ゲーティング」他のことに気がとられて、あまり集中できないというときに 使うと効果的。》



『自分を「やる気」にさせる!最強の心理テクニック』ぱる出版
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現代では、集中力を阻害する最も大きなものは、「スマホ」だといえる。

ある意味で、我々の多くは「携帯電話依存症」になっている。


外出したとき、スマホを家に忘れようものなら急に不安になったり、パニックに襲われたりするからだ。

大事な人との面談中でもスマホにさわってしまったり、会議や講演会の最中でもスマホをチェックしたりする。

そして、ちょっと時間ができればトイレの中でも、ベッドの中でもスマホをいじってしまう。


最近、集中力に欠けると思っている人は、一度、スマホやPCの通知をオフにしてみると、驚くほど集中力が戻ってくるのを感じるはずだ。

集中して勉強したり、文章を書くときは、スマホの画面が見えないところに置いておく等、だ。


また、同時に…

ゲーティングのテクニックも身につけたい。





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