人の心に灯をともす 5799 幸せな人のゴール

【ゴールのその先】5799



上阪徹(うえさかとおる)氏の心に響く言葉より…


新卒で入社してトップに登り詰めた大企業の社長にインタビューするときのことだ。

なかなかない機会なので、最後の写真撮影の前のちょっと空いた時間に、よくこっそりとこんな質問をする。

「どうやったら、こんな会社の社長になれますか?」

極めて興味深いのだが、多くの経営者が同じようなことを答える


「社長になりたいと思わないこと」

ロジックは極めてシンプルである。

社長になりたい人にとっては、社長になることがゴール。

社長になれれば、それでいいということになる。


しかし、会社はこれでは困る。

社長就任はこれからさらに会社を良くしていくためのスタートなのだから、社長になることが目的の人では困るのだ。


社長は、「手段」でないといけない。

社長に抜擢される人は、「社長というポジションを使って、会社をより良くしてくれる人」でなければいけない。

そういう人は、普段から「どうすればこの会社がもっと良くなるのか」を考えている。

「社長になりたい」が先にある人では決してないのである(「この会社を変えるためには自分が社長にならねば」という秘めた野心はあり、だと思うが)。


もっと言うと、自分のために働いている人ではない。

「会社のため」「組織のため」「社員のため」「仲間のため」という意識を強く持っている人。

こういう人が出世していく。


今は多くの会社が正しいトップやリーダーを輩出できる仕組みを作り始めている。

社外取締役が中心になってトップ人事を決める会社もある。

社長候補が早いタイミングで選抜され、リーダー教育が行われている会社もある。


いわゆる出世コースも大きく変わっている。

保守本流と言われていたところで出世をしていた人がトップになる時代ではなくっている。

子会社に出向になって「もうあの人には次はない」と言われていた人が出戻ってくるケースもある。

むしろ子会社に出向することは、ポジティブに受け止められる空気もある。

子会社のリーダーとして最前線で鍛えられるからだ。


『人生で一番大切なのに誰も教えてくれない 幸せになる技術』きずな出版
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「社長になりたいと思わないこと」

これは、会社だけでなく、様々な組織やコミュニティでもいえること。


PTAの会長になりたくてしかたがない人は、往々にして選ばれない。

そういう人はPTAの会長になることがゴールだからだ。

PTAをもっと「楽しめる組織にする」、「みんなが参加できる組織にする」「デジタル技術やSNSなどを使い、もっと簡素化し、負担を減らす」等々の熱い意見をひそかに持っている人は往々にして、自分からはあまり会長になりたがらない。

なぜなら、自ら立候補するより、人から選ばれた方が様々な改革がやりやすいからだ。

改革するには味方が必要だ。

自分から立った人は、「あなたが勝手にやりたいだけでしょ」と、なる。


これは「結婚」でも同じことがいえる。

熱烈な恋愛をして、どうしても彼(彼女)と結婚したいと、結婚できれば、それだけで幸せと思っている人だ。

そんな、「結婚をゴール」と考えている人は、本当は、結婚してからがスタートなのに、結婚したことで安心してしまう。

かくして、「二人で幸せになろう」、「二人の関係がよりよくなるには」、「毎日を二人で楽しむには」という、結婚生活の中で最も大切なことを忘れてしまう。

本当は、「ゴールのその先」が大事だということだ。


「ゴールのその先」という言葉を胸に刻みたい。






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