人の心に灯をともす 5847 欲は欲を呼ぶ

【欲は欲を呼ぶ】5847



中野善壽(よしひろ)氏の心に響く言葉より…



私たちがより豊かに生きるために欠かせない活力の源、それが「欲」です。

おいしいものを食べたい、遊びたい、いい家に住みたい、 素晴らしい出会いや恋愛にも巡り合いたい・・・。

そうした欲のエネルギーによって、私たちは努力をするし、 成長することもできるものでしょう。

欲があるから、人は稼ぐことにも意欲を燃やせる。

いわば欲は生命力の燃料です。


しかしながら、この欲は非常に扱いが難しい。

食べ過ぎ、遊び過ぎ、分不相応な家や車を求める・・・。


「もっともっと」と欲が過剰になると、人は身を滅ぼします。

過ぎた物欲は、むしろ人を不幸にするのです。

それに、物欲を表に出すと、物欲にまみれた人間を吸い寄せます。


私も若い頃、経験しました。

カルマンギアという少々目立つ車に乗っていた当時、引っ切りなしに女性が寄ってきたものです。

その様子を見ていた大先輩が、「こんな車、乗っちゃダメだよ。この車に同乗したがる人は全員、欲の塊。あなたを利用したいだけだし、あなたへの期待が高過ぎるから、あなたがつらくなる」とアドバイスをくださったときは、目が覚める思いでした。


年齢を重ね、いろんな人生経験を積んだことで、私は「足るを知る」という言葉の価値を理解できるようになりました。

欲深い人には、欲深い人が寄ってきます。

過剰な欲は身を滅ぼし、人間関係を乱すのだと、冷静に自分に語りかけられるかどうか。


「必要」な「自欲」を実現するため、ほどほどのところで満足して、それ以上は求めない。

「必要」と「必要以上」、すなわち欲を見極める心の訓練が、私たちには常に課せられているのです。


《欲はお金を お金を回す原動力。 ただし、過剰な自分のための 欲は毒になる。》


『お金と銭(ぜに)』ディスカヴァー
https://q.bmd.jp/91/119/3709/__no__





京都・龍安寺のつくばいに、「吾唯足知(われただ足るを知る)」の4文字が刻まれている。

足るを知るとは、ないことを嘆くのではなく、今あるものに感謝するということ。

今、我々が与えられている現状に感謝する。

手や足が動く、目が見える、食事ができる、夜眠る家がある・・・


「うばい合えば足らぬ わけ合えばあまる」 という相田みつをさんの詩がある。

足るを知る人は、わけ合うことができるが、もっともっとと際限なく求め続ける人は決して満足することはない。

一つ手に入れても、別の何かが欲しくなり、それが嵩(こう)じると奪い合うようになる。


また、堀口大学のこんな詩がある。

「暮らしは分が大事です

気楽が何より薬です

そねむ心は自分より

以外のものは傷つけぬ」



本当の幸せは、ないことを嘆くのではなく、今どれだけ恵まれているのかに気づき感謝すること。

他人の幸せをねたむのではなく、今ある幸せを数えて生きる・・・。


「欲は欲を呼ぶ」という言葉を胸に刻みたい。




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