人の心に灯をともす 5955 主人公意識と被害者意識

【主人公意識と被害者意識】5955



藤尾秀昭氏の心に響く言葉より…


与えるというものではないが

人にぜひ渡しておかねばならぬ

大切な預りものが

自分の内にある



フランスの哲学者シモーヌ・ベイユの言葉である。

この言葉は、道元禅の研究に一生を捧げた在野の禅者・田里亦無(やくむ)氏から教わった。


『致知』四十一年。この間、一道を極められた実にたくさんの人たちから心の糧になるお話を伺ってきた。

それらの言葉はいずれも、 その人たちが後世に「渡しておかねばならぬ」と思われた「大切な預りもの」だったのだろう。

いまにしてそのことに思い至る。

いただいた言葉の大海の中から、本誌もまた伝えたい、渡しておかねばならぬ、と思う言葉を改めて掬い出してみる。


第一は、人間は「意識が大事」ということである。

どういう意識で生きているか。それが人生を決定する。


稲盛和夫氏は倒産したJALを僅か二年七か月で再上場に導いたが、三万二千人の社員を入れ替えたわけではない。

三万二千人の意識を変えたからだということが、『JALの奇跡』に克明に記されている。

その意識は二つに大別できるように思える。


主人公意識と被害者意識である。

何事にも「させられている」「してくれない」「すべてを他人のせいにする」のが被害者意識である。


これに対し主人公意識は、自分の人生はすべて自分が主人公であり、責任者であるという意識である。

この意識に立つ人はあらゆる事態に、自ずと主体的、 積極的に立ち向かっていく。

歴史に名を成した人は皆、主人公意識で人生を切り開いた人たちである。


『小さな修養論4』致知出版社
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『うまくいくのもいかないのも、それはすべて自分に原因があると考えたほうがいい。

外に原因を求めている間は決してうまくいくものではない。』(松下幸之助)



斎藤一人さんは、そのことをこう語る。

『あなたに起こる出来事。

それはしあわせなこともあれば、不幸なこともあると思います。

それらすべての出来事に対して「これは100%、自分の責任なんだ」と思えたとき、自分の人生を100%コントロールすることができるようになるんです。

これを「100%の法則」といいます。

たとえば部長がいつもあなたにばかり怒るんだとしたら「部長が悪い」とみるのではなく、「私の中に部長を怒らせるなにかがあるんだ」とみる。

自分が何回も騙(だま)されるんだとしたら、「自分が騙されるのを見抜けない」とか、なにか騙されやすいところがあるはずです。

とにかく、この「100%の法則」は自分に起こる出来事を100%、自分の責任だとみる法則なんです。』



「100%の法則」とは主体的に生きる、という生き方。

主体的の反対は、「人まかせ」、「人のせい」に生きる人生。

「相手が変わってくれたら」、「周り(会社、親、先生)が何かしてくれたら」と、自分では動かず、人を頼りにする、つまり「人のせい」にする生き方。

人まかせの人生を歩む人は、他人や周囲の状況に流される。

しかし、主体的に生きている人は、状況を変えることができるのは自分しかいない、と知っている。

他人は変えることができないからだ。


まさに、主人公意識と被害者意識の違いだ。

主人公意識で生きていける人でありたい。




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