人の心に灯をともす 5961 小さな訓練で気持ちを切り替える

【小さな訓練で気持ちを切り替える】5961



聖心会シスター、鈴木秀子氏の心に響く言葉より…


《「ついてない」という気分でいるのは、もったいない。小さな訓練で気持ちを切り替える。》



新型コロナで感染が拡大したとき、いっとき 「55歳以上は不要な外出は控えてください」などと報道されました。

なかには、長生きしているだけで周囲に迷惑をかけているように感じた方もいたようです。


こんなふうに自分をつまらなく感じたときは、ほんの少し、見方を変える訓練をしませんか。

気持ちの切り替えは誰にでもできます。


以前、数人で北海道の僻地を訪れたとき、暴風雪で飛行機が飛ばなくなりました。

電車もいつ止まるかわからない。

駅まではタクシーで1時間以上かかる。

どうしたものかと途方に暮れていたとき、ある人が、「面白いじゃありませんか、こんなの大好き!」

と言ったのです。


どうやって解決するのか、パズルのように方法を当てはめていくのは楽しいと。

この言葉で一同の気持ちはパッと晴れました。

飛行機でなくタクシーと電車を使えば長く一緒にいられるし、たくさんお話もできる。

こうして私たちは元気よく動き始めたのです。


ついていない。

自分なんてダメ。

こんなふうにクヨクヨした気分で一日を過ごすのはもったいない。

それよりも、自分ができる小さなことを見つけて行動して、「できる自分」 を認めるのです。



お茶を飲んだらいつも自分がカップを洗っている。

ゴミ箱のゴミを捨てるのはいつも私。

シフトで自分はいつも休みの日を割り当てられる。


「なんで私ばかり?」 こう考えるのではなく、できる機会があることをありがたく捉えてみましょう。

カップを綺麗に洗える。

ゴミを片づける気遣いができる。

あなたが休みの日に出社することで、会社の人が安心することもあるでしょう。


誰も認めてくれないと考えるのではなく、自分で自分を認めるのです。

これは意識的に自分を変え、主体的に自分を育てる訓練です。


楽観的か悲観的かは性分もありますが、訓練すれば必ず変わります。

スポーツにしても語学の勉強にしても、最初はうまくできなかったことも、続けていれば、あるときからできるようになるのと同じです。

壁を乗り越えると人は変わるものです。


もう一つ、魔法のような祈りをご紹介しましょう。

朝、目が覚めたときに、「今日一日幸せでした、ありがとうございます。明日も一日幸せです。ありがとうございます」と、先に感謝するのです。

すると、本当によい気分になって、物事が好転していきます。


隣人の嫌がらせに悩んでいたある人は、引っ越ししようか悩んだ挙句、この祈りを6年間も実践しました。

するとある日、隣人が訪ねてきてすべてを詫びたそうです。

いままで申し訳なかった、お宅が羨ましくて嫉妬して、6年も嫌がらせに費やして、私はことごとく力が尽きてしまって目が覚めましたと。

だから、あの祈りは本当に効きますね、と話してくれました。


相手を変えるのは難しいけれど、自分を少し変えることなら簡単に実践できます。

今日は一つ、明日も一つ、気になることを少しだけよいほうに解釈して、よくできた自分を褒める。

そうすれば毎日幸せな気持ちで眠りにつくことができます。


『機嫌よくいれば、だいたいのことはうまくいく』かんき出版
https://q.bmd.jp/91/119/5663/__no__





小林正観さんは著書、『「ありがとう」のすごい秘密 (中経の文庫)』の中でこう述べている。


『「うたし焼き」という言葉があります。

うれしい話、楽しい話、幸せな話、役に立つ話、興味深い話の頭文字をとったものです。

自分が何かを言うときは、こうした話に限定して、不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句をやめること。

日本の政治が悪いとか、経済が悪いという話はしないほうがいいです。

私は旅先で夜な夜ないろいろな話をしてきましたが、世の中が悪いとか、政治経済が悪いといった話を一切してきませんでした。

これは私自身で決めたことです。

面白い話、気持ちいい話の収集家ということを考えながら生きてきましたから、旅先などでは、うれしい話や楽しい話、幸せな話、役に立つ話、興味深い話をしてきました。

その結果として、講演してくださいという話をいただくようになりました。

こうした話ばかりをしていると、周りに明るくて楽しい人が集まるようになります。

逆につらいとか、悲しいとか、苦しいといった話ばかりしていると、その人自身も気がつかないうちに、聞いている人も気がめいってきます。

顔を合わせるたびにそうした話題しか出てこないと、人は離れてしまうものです。』


自分のまわりに起こる様々なできごとには、「いいニュース」もあるが、「悪いニュース」もある。

広くは世界情勢や政治から、身の回りの小さなできごとまで。

その中で、自分がどのニュースに着目するか、で日々の「幸せ度」は変わってくる。


嫌なニュースばかり見ていれば、気持ちは暗くなり、文句や悪口やグチを言いたくなる。

そして、不平不満や泣き言ばかりいう人がまわりに集まる。


反対に明るいニュース、楽しい話に着目すれば、人生は明るいものとなる。

そして、楽しい、嬉しい、愉快だ、ありがとう、幸せ、という人がまわりに集まる。


日々起こる現象の中に、何を見るかだ。

気分が明るくなること、楽しくなること、感謝すること、を見つけるのか、それとも、暗くなること、辛くなること、嫌になること、を見つけるのか。

日頃の「見方」の訓練次第。


「小さな訓練で気持ちを切り替える」という言葉を胸に刻みたい。





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