人の心に灯をともす 5594 春風駘蕩、秋霜烈日

【春風駘蕩、秋霜烈日】5594



田口佳史(よしふみ)氏の心に響く言葉より…



《春風を以(もっ)て人に接し、秋霜(しゅうそう)を以て自ら粛(つつし)む。》



人との接し方、自分に対する姿勢を自然にたとえているところが心憎いばかり。

この詩的な表現がまた、読む人の心に爽やかに響くのでしょう。


「温かな春風のように人に接し、秋の霜のような厳しさをもって自らの身を正しなさい」・・・まさに人間の理想像とも言うべき姿です。

こういう人物に会うと、冷え切った心も温まります。

心地よく癒され、同時に元気も与えてもらえそうです。


それでいて、自分には非常に厳しいので、信用に足る人物でもあります。

誰もがこういう人を一生の友人、一生の上司にしたいと思うでしょう。


これが逆だったら、どうですか?

自分に対しては春風のように生ぬるく、人に対しては秋の霜のように冷たく厳しい。

誰も関わりを持ちたくありません。


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「春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)」という言葉がある。

まるで、春風がのどかに、そよそよ吹いているような、温和で明るく穏(おだ)やかな人柄のこと。


まさに、大無量寿教にある「和顔愛語(わげんあいご)」とも同じだ。

おだやかな笑顔と、思いやりある話し方で人に接すること。

そのためには、常に「愛語」を使うこと。

「愛語」とは、人の心をあたたかくするような愛あるやさしい言葉。



また反対に、「秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)」という言葉もある。

秋の厳しく冷たい霜(しも)と、烈日という真夏の焼け付くような厳しい日差しのことをいう。

刑罰や権威や意思などが、極めて厳しく、おごそかであること。

日本の検察官がつけるバッジのデザインでもある。


自分に対して厳しく接するとは、セルフコントロールがしっかりできているということだ。

自律という、自分で自分を律することができること。

自分が決めた信条や理念、規律あるいは規範を自ら守ることでもある。


自分には厳しく、人には限りなく優しい人・・・

「春風駘蕩、秋霜烈日」という言葉を胸に刻みたい。







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