人の心に灯をともす 5869 人生は美しいことだけ覚えていればいい

【人生は美しいことだけ覚えていればいい】5869



佐藤愛子氏の心に響く言葉より…


「人生は美しいことだけ覚えていればいい」という沢田美喜さんの言葉があります。

沢田美喜さんはエリザベス・サンダース・ホームを創設し、たくさんの戦災混血孤児を育てた方ですが、私はテレビで沢田さんがこの言葉を言ってらっしゃるのを見て、非常に感動したんです。


ホームで育った黒人の混血孤児なんですが、成長して二十七、八歳の青年になって、アメリカへ自分のお父さんに会いに行く。

ところがお父さんは喧嘩か何かして監獄に入っているんですね。


胸が潰れるような思いでその青年は、沢田さんが来るのをニューヨークの公園のベンチに座って待っている。

沢田さんの姿が見えると青年は駆け寄って、抱きついて、思わず泣くんです。

その時に沢田さんが英語でね、「泣いてはいけない、人生は美しいことだけ覚えていればいい」と言って、青年を励ますという場面があるんです。


長いこと生きてくると、いろいろな経験をしてきますけど、楽しいことよりも、美しいことのほうが心に残るということが分かります。

美しい自然、人の美しい心。

そういう美しいことだけ覚えていれば、人生捨てたものじゃない、というふうに思えるわけでしてね。

さすがに沢田さんはいいことを言われるなあと、感銘を受けましたね。


また、アランの楽天主義というのは有名ですが、『幸福論」の中に「上機嫌」という章があります。

「たまたま道徳論を書かなければならないとすると、私は上機嫌ということを義務の第一義に置くだろう」とあるんですが、私はこの言葉が非常に気に入っています。

われわれは何かにつけて、取るに足りないことで愚痴をこぼしたり、泣いたりしがちですけどね、そういう時に「上機嫌」というのを義務の第一義に置くと、生きていく力が出るんじゃないかと思うんですよ。


『人生百年時代の生き方の教科書 心が奮い立つ60話』致知出版社
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「人間は忘れるようにつくられているんです。 この『忘れる能力』というのは『救い』です」 (瀬戸内寂聴)


人間は忘れる動物だ。

昔起きた嫌なことや落ち込んだ記憶を、昨日のことのように鮮明に覚えていたら、多くの人は精神に異常をきたすだろう。

嫌なことを忘れるから生きていられる。


すると、相対的にいいことだけが記憶に残る。

それが、「人生は美しいことだけ覚えていればいい」ということ。

これが、上機嫌に生きるコツでもある。


「人生は美しいことだけ覚えていればいい」という言葉を胸に刻みたい。




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